私が愛してやまない花と猫のお話
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心の教室日記

DIARY

私が愛してやまない花と猫のお話

私が愛してやまない花と猫のお話

私の家には、小さな庭と、家の右側には、レンガを積んだ細長い花壇があります。

私は、お花をできるだけいっぱい植えています。とにかくお花が大好きで、いっぱい欲しいし、何時間でもいじっていたいのです。

家の前の幅の広い公道は、住宅地なので車はたまにしか通らないし、地域の人たちの散歩路になっていて、私がお花と戯れていると、遠くの方から速足で来て、たいていの人は「綺麗なお花見せてもらって、いっつもこの道通るようにしてます、お手入れが大変でしょう、ありがとう!」と、首を延ばして話しかけてこられるので、ふたことみこと、言葉を交わすのですが、大変なことなどあるはずがありません。

なぜなら私は、お花と2人っきりで、イチャイチャしていたいだけなのです。

お花との会話

実は、お花と2人っきり︎のところは人に見せられないほど、バカバカしいだろうと思うので、ここで明かすのもとても恥ずかしいのです。

よく植物に話しかけたり音楽を聞かせると、良いとかって聞いたりしますよね?

私の場合はそんなこととは意味が違います。

まるで新婚カップルのイチャつきのように、うっとりラブラブに、2人っきりで時間を過ごすのです。

2、3時間なんてあっという間で、「 こうかな?これかな?」とイチャついています。

私は主婦だし、生活もあるので、「あーっ!!時間が!!」と、仕方なくバイバイするのです。

小さい頃から、家族でお出かけに行ったりしても、道端の花だとか、野花だとかを熱心に研究したり話しかけたりで、忙しくてなかなかその場所を動けない子でした。

だから私の小さい頃の記憶には、そのお出かけよりも、行った 先の花の印象の方が残っているのです。「レンゲ畑のあそこ」とか、「紫色の小さいお花のあそこ」とか。

「おはよ!!」から始まって「あれーのど乾いたんとちがう!?いやーえらいわぁ。なんて素敵な可愛らしさ!異常だ!!️異常な綺麗さ!!すごいわ!!すごすぎるわ!!️何でこんなに賢いの!?」と延々と続きます。

花びらをそっと撫でて、というより撫で回しています。

私は大まじめでも、人から見たら、さぞバカバカしいだろうこの有り様を、他人に見られたくはないのです。

なんか子供に過干渉すぎる母親の話を、取り沙汰しているのを聞いたりするけど、まるで私のことのように思います。「やーん、おうち狭くなってる、引越ね!」「ちょっと疲れているでしょ?我慢強いわぁ!」「寒くない!?︎暑くない!?えらいわぁ」と頼まれてもない世話をどんどん焼いていきます。

声をかけられるとイチャつきを邪魔されたようで、内心「早く向こうに行ってほしいなぁ」と、大人気なく思ってしまいます。

お花との会話は素晴らしいものです。

その香りも、もう、全身でうっとりしてしまいます。「良い香りだね!!素敵だね!!何でここまで素晴らしいの!?」と言うと、ますます誇らしげな顔をして、とっても可愛いのです。

純真なその表情は、可愛いくて可愛いくて、たまりませんよね?

我が家の猫、チビナちゃんと野良猫のジュンくん

私が庭に出ると、家の中で寝ているはずの猫のチビナちゃんが、必ず後を追いかけて出てきます。

お花にお水をかけてやると、チビナちゃんはお花についたしずくを、それはそれは大切に丁寧に舐めるのです。

家にはチビナちゃん専用の、いつでも飲める新鮮な水があるのに、おいしそうにお花のしずくを目を細めて飲んでいる。あんまり大切そうに舐めているので、何だかちょっとだけ、私も欲しくなって舐めてみたのです。

すると、草の香り水、ハーブ水という感じで、とても美味しかったのです。

葉っぱのところと花びらのところと、全然風味が違うし、花の種類でも違うようになるのです。その中でも、小さめの花びらについたしずくが、一番美味しいように思います。

そんな時も「チューしちゃったね、可愛いねー!」となるので、なかなか終わりません。

私とチビナちゃんとお花の遊びを、どこかから聞きつけてやってくるのが、野良猫のジュン君です。「ジュンくん」という名前は私が勝手につけてそう呼んでいます。

1年半ほど前にチビナちゃんの所へ「あそぼ!」と時々やってきてた、キジトラ柄の野良ネコで、その頃はまだ生後5、6ヶ月という感じでした。

猫は、「グルーミング」と言って、硬いタワシのような舌で毛繕いをするのですが、このやんちゃなジュン君は、グルーミングはめったにしない為、パサパサで汚れた毛並みはとても汚らしくなってしまっていました。

しかし、「ジュンくん!」と呼ぶと「ニャー、ゴロゴロゴロゴロ」と、大喜びでそばにきて、自分がすごく汚くて、みすぼらしく見えることなんか、全く気づかないで、堂々としているのです。「オレはここら辺のボスなのさ!」と、胸を張って気取ってるところがまた、たまらなく可愛いのです。

ジュン君は、チビナちゃんとお花のそばに来て、一緒にくつろぎます。チビナちゃんはお家の中で飼っているのでお庭から外へは行きません。

このお花のひとときだけ庭に出て 、とても幸せでたまらないという様子で、裏返ってゴロゴロして目を細めます。私も地面にペタンと座りこんで、ジュンくんを撫でて、チビナちゃんを撫でて、お花を撫でる。これこそ「至福の時間」なのです。

家族になった野良猫のジュンくん

ジュンくんがうちに来るようになって数ヶ月経つと、体もひと回り大きくなって、発情期を迎えた様子で、チビナちゃんのお尻を追いかけ回して、匂ったりするようになりました。

メスのチビナちゃんは去勢手術をしているので、問題なかったのですが、この辺りを縄張りにしているジュン君が駆除されてしまわないか心配で、気が気ではなくなってしまいました。

そこで、うちで飼う決心をし 、犬のポチとチビナちゃんが、長年お世話になっている獣医さんに電話で相談することにしました。

「野良ネコなら、こちらもちょっと、普段とは違う支度もいるので、病気持ってたりして、暴れて引っ掻かれたりすると大変で。あっ、全身麻酔で寝てる間に、爪も切っててもいいですか?」と言われました。

獣医さんに言われた通り、洗濯ネットに入れて猫用キャリーバッグに入れると「ギャーゴー!!」といつもとは違い、別猫の苦しみ抜いた地獄の雄叫びのような変な声で鳴いていて、麻酔をするまでずっと抱き寄せ「ジュン、だいじょうぶ!だいじょうぶ!」と声をかけてあげると、私にぴったりとくっついて震えて、とてもかわいそうに思いました。

先生と看護師さんが「野良ネコちゃんにしては賢いわ、良い子やね」と褒めてくれたので、何だかジュン君のことを思うと切なくなって「そうなんです!!とっても良い子なんです!!︎」と言ってる間に、涙が出てきました。

付き添いで来てくれたチビナちゃんは、ジュンくんの大騒ぎを「大変そうね?」と少し冷めた視線で見つめていました。

「手術が終わったら、耳のカットはしといて良いですね?」と、先生がおっしゃったのですが、何を言われてるのかピンと来ませんでした。

「耳?カット?」と聞き直すと、

「野良ネコでしょう?野良は去勢した印に、耳に切れこみを入れてから離してやるんですよ」という先生の言葉に驚き、「そんなことしないで!私飼ってやりますから!」と叫んでいました。

すると先生は「じゃあ 、糸もキチンとしたやつ使います?費用も高くなりますけど、ふつうは野良なら抜糸もしないで離しますからね。」とおっしゃったので、

「もちろんです!大切に丁寧にしてあげてください!猫の予防接種もお願いします!」と心の底からお願いしました。

麻酔がさめた頃、迎えに行くと、まだ少しボーッとした様子だったので、「もう大丈夫よ!ジュンくん帰ろうね!」と愛情いっぱいに抱きしめてあげました。

しかし、そこから家族も巻き込んでの大騒ぎの日々となったのです。

手術は無事に成功したのですが、抜糸までの間、家で安静にさせないといけないため、体の大きなジュンくんの為に、大きなゲージを買ってきました。

少しでもジュンくんの慰めになって欲しいと気を配ったのです。

3階建て、たたみ一畳近くある各階に、遊びのためのネコタウン、寝床や食事エリア、トイレエリアがついています。

安心させてあげたいとリビングに置いてみると、尚更大きく、圧迫感が半端じゃないのです。

しかも、あの地獄の雄叫びが24時間すごい音量で鳴り響きます。

元来、野良ネコだったジュンくんは、ものすごい体力でゲージの鉄線に張り付いてよじ登り、信じられないことにその鉄線をグニャグニャに折り曲げ出てきてしまいました。

ずっとゲージを見守っていた夜型人間の私は、必死で折りたたみテーブルや、棚板を周りに立てかけ覆いつくして、座りこんでしまいました。

息が上がり、手首が切れて床に血がいっぱい落ちていました。

この脱走騒ぎの後も、折りたたみテーブルや棚板を外すことはできず、リビングは鉄の要塞のような有り様で、しかもあの『地獄の雄叫び』は1週間続きました。

こうしてやっと、ジュンくんは家族になったのです。

チビナちゃんの出生の秘密

チビナちゃんの出生には、秘密があります。

チビナちゃんとの出逢いは、ある年の7月の終わり頃、気温が30度を軽く超える日が続いていた頃でした。

近くの橋の下、欄干の隙間からどういうわけか子猫の鳴き声が響いていました。

側を通った人たちは、何とか助けてやれないものかと、あれこれ試したり、棒を突っ込んだり、お水やキャットフードを手を伸ばして置いてやったりしているようでした。

小学生だった息子が学校の帰り道に見つけて、犬のポチを飼っているのに納得しないので、仕方なく一緒に見に行きました。

しかし、うす暗くて泣き声はもうしなくなっていました。

欄干は思ったよりも深くて、一般の人には到底届きません。

「だから、見物人は多いけど助けられないんだ、可哀想でも仕方ない、うちは飼えないしね」と言い、その日は帰りました。

ところが翌々日、子猫のことなどすっかり忘れてしまっていた私は、橋を通りました。

忘れていたので歩きながら自分の足元にふと目線が行きました。すると足元の橋の板と板のわずかな隙間に、一瞬目が合ったのです。「思い出した、子猫ちゃんまだ生きてる!」

その夜、あの一瞬のブルーグレーの瞳が心に焼き付いてしまって離れなくなっていました。「助けに行こう!」と息子を連れて向かうことにしました。

息子とロープや昆虫網を持っては、ああでもないこうでもないと、やっぱりいくら頑張ってみても届きません。

「レスキューしか無理なんじゃない!?︎」と困っていると、急に知らないお兄さんが現れ、橋の下側を懸垂しながら子猫のところまで行ったかと思うと、片手で橋にぶら下がり、もう一方の手で子猫を掴んでくれました。「はやくはやく!!」と、私と息子は慌てて長い棒付きの昆虫網を、お兄さんの方へ差し出すとポイッと入れてくれました。

ヒーローのような優しいお兄さんは、「よかった、よかった」と、すごく照れてはにかんだ様子で、来た時みたいに急にいなくなっていました。

そして、いつも犬のポチがお世話になっている獣医さんに連れて行きました。もう夜も遅かったのですが、先生は起きてきてくれた上に「お代はいいよ。ノミがすごく湧いてるからキツいノミとりをしておくから、段ボールに一晩入れとけばノミの卵まで殺してくれるよ」とおっしゃってくれました。

翌日、ノミ がとれた子猫の名前は、チビと名付けられました。

チビとの生活は、かけがえのない宝物で、すばらしい日々となりました。

愛しいチビが8ヶ月を迎える頃、そろそろ発情期を迎えるまでに去勢をした方が良いと、獣医さんと相談していた矢先、チビが行方不明になりました。

警察に相談にいき、保健所に探しに行ったのですが、結局見つかりませんでした。

私は悲しみのあまり、ペットロスに陥り、家は火が消えたようになってしまいました。

チビがいなくなって、1ヶ月ほど経った深夜、チビが枕元にきてくれて「ニィャー」と鳴いたので目が覚めました。

可愛くて、もの哀しい、愛しいあの声だったのです。

「あーー、チビの声に間違いない!私がずっと泣いてるから、来てくれたの?」と答えると「ニィャー」と鳴き、チビは消えていきました。

私はもうチビが生きていないこと、私があんまり悲しむので、別れを告げるために逢いに来てくれたことを知ったのです。

それから一年ほど経ったある日、家に帰ると、息子がニコニコしながら「チビが帰ってきたよ!!」と言うのです。「えー!?」と驚き、見るとチビとそっくりのキジトラ柄の猫が、私めがけて飛びついてきて、ゴロゴロと甘えだしました。

どう見ても他人ではなく、聞くと、玄関先で友達と遊んでいた息子めがけて飛び乗って甘えてきたそうで、家に入れると、まるで家中を熟知したようにベッドへ行き、疲れ切ったようにスヤスヤと眠り、犬のポチと会っても眉ひとつ動かす様子もないというのです。

そして夜、当たり前かの様に、私のベッドに潜り込んで、いつも通りにスヤスヤと眠ったのです。

翌日も、もう嬉しくて嬉しくて、「あの枕元に出てきたチビは、いったい誰だったのかなぁ!?それにしてもいなくなった頃のままのチビ、変わってないなぁ」と喜びが止まりませんでした。

そして何気なく、後ろ姿を見た瞬間、「ギャー!!チビが去勢されてる!!たまたまが!!なくなってる!!︎」と、もうびっくりして、いつもの獣医さんに駆け込んだのです。

先生は「この子メスですよ、ほら、チビ号はオスだったから。別人!いや、別猫! まあ、ねえ、チビが帰って来てくれたと思って、大切に育てたら、ねえ、どうですかな?」とおっしゃってくれました。

そうして、愛しい愛しいチビナちゃんが誕生したのです。

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